新発足関連

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新発足会講演を聞いて

大多和 剛

Takemura

【超高齢社会における問題点と生涯現役時代の到来】

 多摩大学名誉教授 竹村 之宏 先生

「高齢化社会に関して、あまり深刻になる必要はない。」
この言葉から講演は始まりました。

竹村さんはまず、日本の未来についてのお話から始め、日本の未来がいかに明るいか、どれだけ世界から評価受けているかを「事例」を上げながら説明して下さいました。

続いて、今回の講演の主旨である「超高齢社会の問題点」の説明として、「老化と老齢」を例に上げ解説。「老齢」は社会の問題であるが、「老化」は個人の問題。高齢化社会の問題点の本質はこの「老化」にあるとのお話でした。

「老齢」とは年齢を重ねること、これに対し、「老化」とは「新しい事から遠ざかること」といった精神的、個人的なものであり、必ずしも老人が老化しているわけではなく、20歳でも老化している若者はいるとのことです。

「我々個人がいかに老化を防ぎ、社会から忘れられないような存在になることを考える」。そしてそのためには、「他人に依存することを辞めなければならない。」と力強く仰られていました。

また少子高齢化社会については「先進国」の共通の問題であることを述べられました。先進国の労働とは「知識と技術」を主体にするために、いわゆる「労働力」を必要としません。そのため人口減少は仕方のないことですが、高齢化は医療や食、経済などあらゆる面が揃って起こる現象であり「豊かさの証明」でもあると続けられました。

この他にも「社会がシニア世代に期待していること」や「生涯現役時代の過ごし方」、さらには「脳科学」のお話など、とても興味深く勉強になるお話ばかりでした。

【長寿を楽しむ生き方】

 青木 匡光 先生

今年で80歳になられる青木さん。間違いなく長寿を楽しんでいるお方の一人です。
青木さんはとても「エネルギッシュ」で聞いている私達まで元気になるような講演でした。

青木さんは長寿を楽しむというのは「素晴らしい仲間を巻き込んで、一緒になって人生を楽しむこと。一人では生きられない。」と仰っていました。またそのためには3つポイントがあり「愛される、瑞瑞しい、好かれる存在」であることが大切と続けました。

さらには21世紀の求められる人物像として「ホスタピリティの持ち主。つまり、おもてなしの心を持つ人」を掲げ、具体的には「あなたの喜びが私の喜びという、喜びの二重層を奏でている人」とのことです。

また近年では人の心を揺さぶる行事が盛んになってきており、その行事の中心となっているのが「サロン」。青木さんはこの「サロン」を使ってタイムリッチを味わうために「自分サロン」を作るべきだと述べられました。

「人との交流などを通じて、心を豊かに過ごす時間のトータルが幸せのトータル」これをタイムリッチと呼ぶそうです。

自分サロンに関しては、自分の得意なことをベースにしたおしゃべりできる場をつくること。そのためにも、人から好感を持たれなければならない、人を引き付ける香りが必要だと続け、その香りのベースとなるものが「EQ能力(コミュニケーション能力)」だとも仰っていました。

 そして最後に、一生というライフサイクルを1年間に置き換えた場合、60歳という年齢は9月1日になると述べられました。「9~11月は天高くて実りの時期です。60代~80代はシルバーではなくゴールデンエイジですよ」ととても印象的で力が湧いてくるお話をして下さいました。

この他にも「T型人間」、「P、S、K(ピン、シャン、コレカラ)」など様々なお話があり、とても中身の濃い講演内容でした。

大多和さんの感想

お二人のお話で共通点としては「自分でやる、自分発信で物事を進める」といったとても前向きで刺激的なお話でした。私達はつい「空気を読む」などといったことを行い、他者の意見で行動しがちですが、お二人は自分から始めることの大切さを教えてくださいました。

近年ソーシャルサイトなどが発達し、他の人の意見などが容易に手に入る環境になりました。何か購入するときや決断する時などに利用する方が多いと思います。いわゆる「口コミ」です。

口コミは決断の参考にするには便利なものですが、頼りすぎることで、私達個人の本来の思いや意見が殺されてしまい、自問、決断する機会を失ってしまっているのも現実だと思います。他者の意見が自分の意見になってしまい、いつの間にか大衆の意見がないと決断できなくなってしまう。いわゆる依存の始まりです。

こういった時代だからこそ、竹村先生が述べられた「他人に依存することを辞めなければならない。」という言葉がとても身に染みました。またそのためにも、青木さんが仰っていたように「自分サロン」などを活用し、また若い年代から自分が中心となる環境を作りあげ、人に情報を提供するなど「give & give」の精神で日々を過ごして行かなければいけないなと強く感じました。

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